前回の給排水管の事前点検の内容
1月18日にマンション管理組合側と日頃から付き合いのある水道工事業者がやってきて、約1時間ほど事前の点検を行いました。
水道を使用時に床下から音が鳴り床が少しずつ黒ずんでいることから、水漏れが疑われるわけですが、それが給水側なのか排水側なのかは分からないため、どちらが原因なのかを調べるための点検です。
給水側の点検としては水圧を測ることで、通常よりも水圧が低ければどこかで漏水している可能性が高い。
そこでメーターボックス内の水道メーターを取り外し、そこに機械を装着して様子を見たのですが特に異常はないとのこと。
※水道メーターの前後にあるバルブがかなり傷んでいてこれも交換するほうが良いが、全住戸で見られるので管理組合で対応策を早急に考える方が良いなんて話もしていましたが。
給水側はおそらく異常はないだろうとのことで排水側のチェックを行いました。
シンク下の排水管に繋がるホースを外して、そこからファイバースコープを入れたのですが、少し入れては抜いて雑巾で先端をふき取るという作業の繰り返し。
排水管内部の周りに脂がぎっしりと付着しているためです。
その様子を見た私はマジで焦りました、ひょっとすると脂の付着がかなりひどい事が今回の騒動の原因なのかもって思いましたから。
ただ水道工事業者の話によると、
「使用済みの油を流さなくても、例えばラーメンやうどんの残った汁を流したり、お皿についた油分を洗剤で洗い流せば油分は排管に付着する。そして食べ物のカスなどがその脂に付くことでこのように分厚い脂の層が出来上がる。これはどこの家庭の排管でも見られるますから」
管理組合の人が、
「昨年の10月に排管清掃業者が各戸で排管清掃をしたばかりですけど」
「1週間もしたらすぐに脂の層は付きますよ。特に寒い時期になると脂が冷えて固まりやすくなるから。ただ水は流れているから、つまりが原因による漏水の疑いはほぼ無いだろうね」
ということで、ほぼ我が家の責任ではない漏水かもしれないということを聞いて、私としてはホッとしたのです。
まだ様子が見られていないために断言はできないが、おそらく排水パイプの上部に亀裂が入っていて、水を一度に大量に流した時に水が吹き上がって床にまで染み出しているのかもしれない。
今のところそういう風に予想しているとのこと。
とりあえずはこの住戸の配管やガス管の配置図を見てからしか作業はできないとのこと。
しかしなぜ床下を見るための点検口がないのだろう?
大家は水漏れに対して懐疑的らしい
翌1月19日に管理会社(不動産屋)へ電話し状況を説明した。
普通ならば水道工事業者が来る時にも様子を見に来ないのかな?と思いながらの電話でした。
そちらが寄こした業者のように4分では帰らず、水道メーターを外して水圧のチェックを行って給水側に異常は見られないことが確認できたし、洗い桶に水を貯めては流すを繰り返したことで、排水時に音が鳴っていることも確認できましたと伝えると、管理会社は、
「ここからは私どもと大家、そしてマンション管理組合の話になりますので、すいませんがTakashiさんは工事などの際にお時間の都合をお作りいただくなどで協力をお願いします。また新たな異常があるなど緊急時に連絡いただければ結構ですので」
話し方は優しそうに聞こえますが、もう連絡はしてくるなということですからね。
お前は工事の時に時間の都合をつければいいだけだと。
1月21日に管理会社側から電話がありました。
私はてっきり工事についての話かと思ったのですが、まったく違っていました。
「排水管からの漏水で階下へ水漏れしていないのに、床面へ水が染み出すなんてあり得るわけがない。給水側ならば常に水圧がかかっているから上に吹くことも考えられるが、排水側は水を流した時以外は空だろ?なぜ先に床面い染みてくるのだと、大家は懐疑的なのですが」
水を流した時の音は無視して、床面のシミや黒ずみは水をこぼすなどしてできた跡だろうと、疑っているわけですね。
「そちらがそういう態度なのでしたら、もしも水漏れ等で階下に被害が出ても私は謝りもしませんから。あなた方で責任を負ってください。私も住宅保険に入っていて階下への補償もされますが、私が入っている保険は何があっても使いません」
と断言して電話を切りました。
誰も動きを見せず放置されたままの排水管
分譲貸しとして入居している我が家は、我が家の過失による損害以外を補償する必要はない。
油をたくさん流すなどして詰まらせた結果の水漏れなどは、我が家の責において補償しなければならない。
今のところ配管のつまりは見られないため、我が家の責は小さいと思います。
もちろんきちんと調べてみて、我が家の使い方に問題があったために起きている排管の異常が見つかれば、それはもちろん我が家が補償しなければいけませんが。
それ以外の場合、例えば経年劣化などが原因だとすれば、それは場所によって誰が修理や補償しなければいけないのかが変わってきます。
基本的には排水管は各戸から本管までの間はマンションの専有部分と見なされるようで、この場合は部屋の持ち主が補償しなければいけません。
ただし、本管までの排水管であっても、マンションのコンクリートスラブ(マンションの躯体、骨格に相当する部分)内の排水管についてはマンション共有部とする判決が下されています。
つまりは床下の排水管であっても、その場所がどこなのかによって修理費を負担すべき人が違ってくるのです。
ただ今回の場合はおそらくコンクリートスラブ内の話ではないらしいので、マンションの区分所有者、我が家の場合は大家の責任となるのですが。
1月21日に電話があって以降一切の連絡がありません。
さすがに妻も怒ってしまって、
「排管の上に亀裂があるかもと聞いたから、水漏れしないようにと思って少しずつしか水を流さなかったけど、もう知らない!階下に水が漏れても知ったこっちゃない!」
ふつうにジャバジャバ水を流すようになり、あきらかに〝コンッ!〟という音の発生回数が多くなり、音量も大きくなってきました。
絶対に酷くなってきたと実感できるのですが、誰も動こうとはしません。
マンションってこんなにいい加減なものなのかな。
管理会社ってこんなにいいかげんなものなのかな。
大家・区分所有者ってこんなにいいかげんなものなのかな。
築後32年になるマンションなのだから、排水管の経年劣化なんて当たり前に現れるものなのに、誰も何とかしようと立ち上がる気配すら感じられない。
結局は賃貸で入居している者が気を使って住まなきゃいけないって、おかしくない?(まだ続きます)