auの3Gの停波まであと少し
義母は長年auのガラケーを使っています。
auは大手携帯会社のうち最も早く3Gの停波を行う予定で、2022年3月31日までしか使えないそうです。
義母のガラケーにはauからのお知らせとして、その事を書いたメールが届くよう届いていたそうです。
簡単に言えばもうすぐガラケーは使えなくなるから、スマホに買い替えてくださいという内容でしょうね。
スマホやパソコンをふつうに使える人ならば、自分で機種や料金プランを検索して変更し、ついでに機種変更もネット上で行えますよね。
ところが年配の方でパソコンなんて使わない方は、まずは電話で問い合わせを行います。
でも電話じゃ詳細が分からないから、結局はガラケーを購入した店舗へ足を運ぶことになります。
そこで携帯電話販売会社の罠にはまってしまうのです。
とりあえず話を聞いて条件が良ければ・・・
2021年3月12日にガラケーを購入した店舗に予約の上来店。
しかし30分以上は待たなければいけないほど混んでいたようです。
待っている義母に店員がどのようなご用件で来店したのかを聞いてきたので
「ポイントも貯まっているし、ガラケーも古くなってきているから、話を聞いて良さそうなら買い換えても良いかなと思って・・・」
すると30分以上の待ち時間だったはずが、数分でカウンターへ案内されたようです。
そして言われるがまま契約しちゃったようなのです。
ちなみにauの直営店ではありませんが、auショップとして名を連ねている店舗です。
義母の話と契約書類などを見たところ、プランは「スマホスタートプラン60」のようでした。
60歳以上でガラケーからau指定のプランに加入することで安くなるプランらしいのですが、店頭でいったいどのような説明を受けて契約したのかかなり疑問なのです。
契約の内容は
2年契約N・通話定額2・auスマートバリュー・ケータイ→auスマホスタート割・新カケホ割60の適用で
~1GB \980
~2GB \1980
~3GB \2480
~5GB \3480
~20GB \4480
これは当初1年間の料金で、2年目以降はどの使用量でも1000円高くなるそうです。
大手携帯電話会社らしく、プランが本当にややこしい。
「スマホだと大事な情報が盗まれるなど危険ですから」
といってウイルスバスターfor auに加入
義母の話によるとウイルスバスターのプランは2種類あって、高いほうのプランに加入させられたとのこと。
「今の時期ですしスマホ画面を除菌してお渡しします」
といって除菌代¥1000
「画面が大きいので傷が入りやすいですから」
といって画面に保護フィルムを貼り、フィルム代とは別に貼付け代¥1000
ほかにもショップでスマホのケースを購入したとかで、けっこうお金を支払ったようでした。
「フィルムなんて僕がいくらでも貼ってあげるのに」
と私の息子が嘆いていました。
Wi-Fiルーターや光回線まで勧めてきた
関西電力から「auでんき」への切り替えの契約書まで入っていました。
義母に関電からauの電気に変えるのですか?と尋ねたのですが、いまいちわかっていない様子。
おそらくスマホの料金が下がりますと言われて入ったのだと思いますが、もう少しきちんと説明してもらわないとねぇ。
だいたい店頭での説明って分かりにくくて理解できる前に次の説明に移ってしまうし、では署名をお願いしますって言われてそのまま名前を書いちゃうものだから、いったいどのような契約を結んだのかも分からないままっていうことが多いですよ。
以下の画像をご覧ください。
これはショップの店員が義母に説明しながら書いたものです。
家でスマホを使って天気を調べる時の説明で、auからの電波が届かないために天気予報(ここでは晴れと書いています)がスマホには伝わらない。
そこでWi-Fiルーター見せながら、家にこれがあればスマホでも確実に天気予報の結果が届きます。
Wi-Fiルーターまでは光回線が必要ですが、ご自宅には光回線が来ていますか?
言われている意味が全く分からなかったとかで、1週間後にまた店に来ますと言ってこれは契約しなかったようですが、年配者にWi-Fiルーターや光回線まで勧めてくるって異常じゃないですか?
自宅内での携帯回線の受信状況が悪いと携帯会社が認めた場合には、契約から8日以内の場合は契約解除ができるわけで、そのことを棚に上げてWi-Fiルーターや光回線で解決できるなんてやり方は、何も知らない年寄りをだましてやろうと仕組まれたまるで詐欺のような行為です。
ニュースなどでよく年配の方のスマホ保有率が上がっているなんてことを耳にしますが、スマホを契約した年配の方全てが契約内容をきちんと把握できているのか、今回の件ではかなり疑問が浮かび上がりました。
そもそもスマホではなく4G対応のケータイでも問題ないはず
私の息子が義母のスマホをチェックしたところ、ウィルスバスターのほかに別のセキュリティソフトが入っているし、まだほとんど使っていないはずなのにすでに0.9GBもデータを消費しているし。
それってひょっとしたら、ショップでアプリを入れる際にデータが使われたのかな?
ショップで店員がアプリを入れるときって、顧客のデータ容量を使うものなの?
そもそもの話だけど、たしかに各社とも3Gの停波は行っていきます。
だからといってスマホにしなきゃいけない理由はなく、4Gのケータイだって存在していますよ。
auからも4Gケータイの新機種も出ていますし、ケータイの料金プランだって用意されています。
これまでもガラケーで通話とSMSを送る程度で、たまにauからのお知らせメールを受信するだけだった人に、無理やりスマホに変えさせるようなやり方はおかしいでしょ。
auとしてはスマホに変えさせればガラケーとは違って通信代が増えることで増収が可能だから、積極的にスマホに乗り換えさせたいのかもしれませんが、必要とはしていないお年寄りに無理やりスマホを押し売りするのはいかがなものか。
世の中のお年寄りも多くの方がスマホを持つようにはなっていますが、今回の件で感じることは、携帯販売会社が無理やりスマホを押し付けているだけではないのか。
それも不必要なプランを押し付けて。
ガラケーでどの程度通話やデータを使っていたのかは販売店でも分かるわけで、それに見合ったプランを絶対に勧めないのはどういうことでしょうか。
スマホに乗り換えさせたら携帯会社から販売店に報奨金が出る仕組みなのかな?
いちど親や親せきなどでスマホに替えた方のプランをきちんとチェックしてみるほうが良いかもしれないですよ。
まだガラケーを使っていて特に不満がないのならばスマホには乗り換えず、大手携帯会社が提供するケータイプランで十分だということを教えてあげてください。