意味不明な言動はほぼなくなり、いまは幼児に戻っている

意味不明な言動はほぼなくなり、いまは幼児に戻っている

 

意味不明な言動

今年の初めころから、我が家の22歳になる知的障害を持つ男子(以下 男子と略します)は意味不明な言動ばかりを行っていました。

もっとも多かったのが

「お腹がポヨポヨして元に戻らない!」

と言いながら服を捲し上げてお腹を出し、手で何度も何度もお腹を押す動作でした。

昨年就労継続支援B型事業所を辞めて(実際にはクビに持っていかれた感じ)以降働きに行かず、ほぼ終日家の中で過ごしていましたからそりゃあ太ってお腹も出てきますからね。
今年の3月ごろにB型事業所を何軒か見学させてもらい、よさげなところに入れてもらおうと考えていたのですが、末っ子のイジメ問題が今年1月にあり、さらにコロナウイルスの騒動でそれどころではなくなってしまいました。

体が元に戻らない
体がどこかに行って帰ってこない
骨が無くなった
心臓が動いていない
血管が消えてしまった

などなど、それは常人には考えつかない意味不明な言動ばかりで、この子にどうやって付き合っていくべきかマジで悩みましたよ。

その後はほとんど食事を口にしなくなり、52~3㎏あった体重は一時期46㎏まで落ちていました。

 

 

学校へ行かなかったから

3月の中旬、末っ子は4月から使用する高校2年生の教科書などを購入するために学校へ行きました。
1年生の3学期は臨時休校の影響もありましたが、トータルで2週間ほどしか登校していません。
その中には早退した日や教室へは入れず保健室で過ごした日も含んでいます。

しかし教科書の購入のために学校へ行った3月中旬のある日は、それまでとは違い比較的元気な様子を見せて家を出ていきました。
帰ってきてからも冗談を言ったりと、明らかにそれまでとは様子が違っていました。

翌朝のことですが、それまでは外に出ようともしなかった男子ですが、妻の買い物について行くと言い出したのです。
「何か欲しいものでもあるの?」
と妻が聞いていましたが
「ううん」
と答えるだけ。

大袋入りのチョコレートは買ってもらっていたようですが、この日の朝食までは食べることを拒否していたんですよ。
「どうして急にお買い物についてきたの?」
と、妻が帰ってきてから男子に聞くと
「ずっと学校に行かずに家にいたけど、昨日は学校に行ったから」

 

 

意味不明な言動は消えたけど

その後も意味不明な言動は続きました。
ただし妻の買い物にはたまにですがついて行くようになりました。
でも食べるのはチョコレートだけ。
そんな状態が今月の初めまで続きました。

「たこ焼きでもしようか」

関西の家庭ではたいていの家にあるたこ焼き器やたこ焼き用の鉄板ですが、なぜだか我が家にはありませんでした。
そこで通販でたこ焼き用の鉄板を買い、カセットコンロにのせてたこ焼きを焼いてみました。
あくまで末っ子のいじめによる心の傷を癒すために、あれやこれやと考えてのことですが。

末っ子は嬉しそうに食べていましたが、男子の食べ方は凄まじかった。
ライオンやトラがエサにありついてむしゃぶりつく感じにそっくり。
そして量も半端ではありません。
100個近く食べたように思います。
※私と妻は数個しか食べることが出来ませんでした。

これ以降はご飯やお菓子をたくさん食べるようになり、体重もかなり戻ってきました。
しかし戻りすぎな面も。

NHKの「おかあさんといっしょ」や日テレ系の「アンパンマン」ばかり見るようになったのです。
それも小さなクマのプーさんのぬいぐるみを片手で持ち、一緒にテレビを見るような感じでプーさんをテレビに向けて。
昔まだ自閉傾向もみられると言われた4~5歳の頃と同じ行動なのです。
時にはプーさんを歌に合わせて左右に動かしてみたり、鼻や耳を触っては匂いをかいでみたり。

我が家の男子の精神年齢は何歳に相当するのだろうか・・・

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