就労継続支援事業所から呼び出しのメールが
昨日の午前中に妻宛にメールが届きました。
差出人は21歳の男子(知的障害を持つ息子)が通う就労継続支援施設の理事長です。
同じ施設を利用する女子に対して、うちの男子がキスを迫ったり、〇〇ちゃんと僕とは結婚すると大声で言うなどの行動がたびたび見られた。
その度に施設の支援員たちが注意していた。
先日はバス停にいた別の施設へ通う女子に対して声をかけたらしい。
その女子の保護者が当事業所へ来て、こちらの施設へ通う養護学校で1学年上だった男子(うちの子のこと)に声をかけらえた事実が伝えられた。
ただこちらの件は事業所外での事なので、こちらとしては対応する気はない。
一度保護者の方と話がしたい。
要約するとこんな内容がメールに綴られていました。
入所前に説明していたのに
夕方に事業所を訪れた妻。
ざっとこれまでの流れを聞いたそうですが
「〇〇君からは何も話を聞いていませんか?」
と理事長に言われたそうです。
どういったことで注意を受けたかなど、きちんと説明ができるのならば養護学校にも通わせなかったし、ましてや就労継続支援施設に通わせるわけもない。
キスを迫ったとか、〇〇ちゃんと結婚をすると大声で言ったとか、この手の話についてはこの施設へ通うことを決める前に話をしてあります。
養護学校時代から同じクラスだったり少し話をする機会があった女子生徒や女性教師に対して
「今日はきれいですね」
「この服お似合いですね」
といったように、知り合いや友達に対してこのようなことを言うから気を付けてほしいと念を押していました。
言動の善悪なんて分かりませんし、急激に舞い上がって普段は発することがない言葉が口をつくことがあるためです。
養護学校の学芸会で司会を任されたとき、舞台の上で完全に舞い上がって見境が付かなくなり、普段は小さな声でぼそぼそとしゃべるうちの男子が踊りながら大声で
「みなさーん!この素晴らしい演技はどうですか!〇〇ちゃんはかわいくて・・・」
先生が止めるまでしゃべり続けたこともあり、そういったこともすべて話していました。
このとき理事長の奥さん?は
「私もそのくらいのこと言われたいわ、私にも言ってね。ここでは気にせずにしゃべっていいいから!」
とうちの男子に声をかけたくらいですから。
知的障害を理解していないし・・・
キスを迫ったとか、〇〇ちゃんと結婚するって大声で言ったとか、養護学校で1学年下だった子にバス停で声をかけたとか、このような行動が良いとは思ってはいません。
以前この事業所でストーカー呼ばわりして家に帰ってきたときも
「お前がやってることはセクハラといって、警察に逮捕されるような悪いことなんだ!」
と言いましたし、週に何度かはうちの男子に言い続けてきました。
「今度同じようなことをしたら事業所に通えなくなるし、警察に捕まって刑務所へ行くことになるんだよ!」と。
うちの男子がやった行為はセクハラだという認識を私も妻ももちろん持っています。
「〇〇君からは何も話を聞いていませんか?」
と理事長に言われたようですが、そうではなく、何か問題行動があればメールでいいので連絡をくださいと何度も申し入れてきました。
ことが大きくなる前に家庭でできるだけ対処しようと思っていたからです。
しかし昨日の理事長の言い分では
「事業所内での出来事なので事業所内でおさめるつもりでしたし、お母様は働かれているのでいちいち連絡するのもどうかと思いまして・・・それに〇〇君はふつうに喋ることができるから家に帰れば報告するだろうと思っていました」
そして最後にこの理事長から
「このように女性に対して甘える行動をするということは、すなわち母親からの愛情が足りないということなんですよ!それにきちんと教育できていればこのような事になっていませんし!」
知的障害を持つ人への間違った認識で多いものに
愛情不足
教育ができていない
この2点を挙げられることがホントに多い。
知的障害の人と接点がない人が言うのならば仕方ないのかなと諦めもつきますが、今回この言葉を発した人は、知的障害を持つ人を対象とした就労継続支援B型事業所の理事長です。
結局この理事長は福祉サービスに参入することで自分の地位を高められると思っていることと、お金が儲かるという二点しか見ていなかったようです。
知的障害を持つ人の根本的な部分が全く分かっていないのですから。
妻も同じようなことを理事長に言い、うちの男子は昨日でこの事業所を辞めました。