就労継続支援B型事業所
我が家の21歳の男子。
養護学校の高等部を卒業後近くの就労継続支援B型事業所に通っています。
親としては、B型事業所で少しずつでいいから世の中で働くことができるように様々なことを覚えてもらい、A型事業所への移行、そして最終的には一般の企業へ就職できるようになってくれればとの思いがあります。
なにせ現在通っているB型事業所では毎月1万円の工賃をもらうだけで、そこから昼食代や福利厚生費を引かれて毎月3000円しか残っていません。
障害基礎年金は受給していますが、年間約78万円の支給です。
今は私や妻と一緒に生活しているのでお金を含めて心配は必要ありませんが、私や妻が逝った後どうやって生活していくのだろうと・・・
しかし現実には就労継続支援B型事業所からA型や一般企業へ就職できる人は本当に少数で、下手すればずっと今の工賃と年金で暮らしていかなければいけない。
不安以外の言葉が出てきません。
やることがおかしくなっているような
知的障害を持つ21歳男子はお金の面であったり、どうやって先々生活していくのかという不安を常々こちらは感じているのですが、それに輪をかけて不安になるような行動が目に付くのです。
例えば家でトイレの時なのですが、この21歳男子がトイレから出てきた後はトイレのマットが隅っこにかためられているのです。
また我が家では立っておしっこをすることは全員が禁止されているので、便座を上げることは基本的にはありません。
でもこの21歳男子がトイレから出た後は必ずと言って良いほど便座が上がった状態。
だからといって、21歳の男子がトイレに入っているところを覗くだなんて気持ち悪くてできないし。
「トイレのマットはいつもどうしているの?」
と子供に聞くようにたずねてみると
「トイレに入ったら隅っこにずらすの」
こう答えたので
「なぜそんなことをするの?」
「うーん、わからない・・・」
自分でトイレのマットを隅っこに追いやり、何も敷かれていない状態のトイレへ裸足で入ることは確認できました。
「いつも立っておしっこするの?」
と聞いてみると
「ううん、座ってる」
「でもいつも座るところが上がっているでしょ?」
と指をさしながら聞いてみると
「これを上げて座っておしっこやうんこしてる」
便座を上げて、便器のふちに座って用を足しているというのです。
汚いから絶対にダメ!
ときつく言ったのですが、その後も時々同じことを繰り返しているようです。
年齢が上がるにつれて行動が変に
その他にもいろいろ変わった行動をするのですが、小学校の特別支援学級に在籍していたころは算数の計算や国語の漢字はそこそこできましたし、5~6年生の頃はかなり落ち着いてきたので養護学校の中等部ではなく、ふつうの中学校の特別支援学級ならば問題ないだろうと思えたほどでした。
でも養護学校で楽しく学校生活を送るほうが良いかなと思い、中等部・高等部と養護学校にお世話になりました。
ただ養護学校では我が家の男子より重度な同級生が多く、小学校の特別支援学級の時ほど先生がかまったり見たりはしてくれなくなりました。
勉強面でもどうしても重度の子を優先するため、5~6歳児向けの内容が多かったかな。
家では5~6年生の漢字や計算ドリルなどをしていましたし、養護学校の高等部では我が家の男子用に漢字検定のドリルを用意してもらえるようになり、漢検にトライしてもいいねという話も出るほどでした。
しかし小学校の時とは違い、ドリルを与えられてあとは放置でした。
すると周囲の子が行う行動をマネするようになったのです。
言葉も、行動も。
就労継続支援B型に通いだしてからはそれに拍車がかかり、奇妙な行動がホントに目立つようになりました。
だから今回のトイレの件も誰かのマネなのかなぁとは思うのです。
そう考えると、知的障害の方が多く通う施設へ通わすのは、我が家の男子にとってはマイナスなんだろうかとつい考えてしまいます。
養護学校へ通わせたのも失敗だったなと思うし。
実年齢は21歳にもなるのに、小学校の頃より精神年齢が下がっている気がするし。
困ったものです。。。