障害福祉サービス事業所の個別支援計画
就労継続支援施設B型に通ううちの21歳の男子。
※21歳にもなって“子”と表現するのも変だし、今回からは男子と表記します。
知的障害(精神遅滞)で療育手帳を所持しています。
実は昨日施設から1枚の紙を持ち帰ってきました。
「個別支援計画」と書かれた書類でコピーしたものです。
基本的に障害福祉サービスを行う事業所では、一人一人に対して「個別支援計画」を策定します。
これは施設利用者(うちの男子)と保護者(私と妻)の意向を聞き、施設側と利用者で話し合って決められるものです。
利用者の長期的な目標や短期的な目標、施設側はどのような支援を行っていくかをそれぞれ決めて書類に残し、双方が署名捺印します。
ただ一般的には署名捺印する前に施設側から「個別支援計画」についての説明があり、保護者が納得したのちに利用者である男子に署名させるのがふつうです。
だって自分で決めたり判断して行動できるのならば、障害福祉サービスである就労継続支援のB型には通わせませんよ。
ところが今年4月に作成された「個別支援計画」は初めて見ますし、知らないうちにうちの男子が署名していました。
昨日持ち帰ってきたのはそれのコピーです。
本人の意向
「個別支援計画」には“事業利用への本人及び家族の意向”という欄があるのですが、今回は本人の意向しか書かれていません。
何せ「個別支援計画」の作成に当たって何も聞かされてはいないのですから。
本人の意向や長期・短期の目標はすべて
“バザーで商品を売る”
“洗濯物を伸ばして干す”
そして支援内容は
“呼び声がワンパターンになりがちだから改善していく”
“洗濯物が丸まって干されていることが多いので改善していく”
2年前にこちらの意向として出させてもらった時には、少しずつ自立して生活ができるように支援してほしいとしていくつか書いたのですが、今回はすべてが省かれています。
うちの男子の印影がない
昨日持ち帰ってきた「個別支援計画」で最も違和感を感じたのは、実は本文に書かれた内容ではありません。
署名捺印の欄なのです。
利用者の欄にはうちの男子独特の字体で署名しています。
その後ろの捺印の部分ですが、施設のサービス管理責任者として署名している方の印が押されているのです。
うちの印鑑ではないのです!
施設の方の同じ印影が上下2つ並んでいるのです。
「名前だけ書いておいてね」
と言って書かせて、印鑑は施設の方の印鑑を押したような感じです。
知的障害者にも成年後見人はやっぱり必要?
うちの男子が署名しているから「個別支援計画」は有効なの?
でも印影は施設の方のものになっているし。
そもそも自分で決めたり判断して行動できない男子から聞き取っただけで作成された「個別支援計画」は有効なの?
成年後見人の制度を考えていくほうが良いのかな。
そうしないと
「はい、ここに名前を書いてね」
「じゃあここにハンコを押してね」
って言われるがままにしちゃって、とんでもない高額な商品を買わされていたり、とんでもない借金を背負わされてしまったら怖いしねぇ。
なんかまたいろいろなことを考えてしまった。。。