警察官がやってきた
一仕事終えて妻や末っ子とくつろいでいるとインターホンが鳴った。
今住んでいるマンションにはモニター付きのインターホンが設置されていて、マンションのエントランスと住戸前のインターホンでは違う音色に設定しています。
そして鳴ったインターホンはエントランスではなく住戸の前のほう。
オートロックを通過して我が住戸の前までやってきたことになる。
でモニターを見るとそこには黒っぽい服装をして帽子をかぶった人が立っていた。
“警察官が来てるぞ!”
別に悪いことは何もしていないハズなのだが、家族3人が色めき立ちました。
巡回連絡
インターホンには出ず私が玄関を開けました。
そこにはまだ若い女性警察官が立っています。
「○○警察署○○交番地域課の○○と言います。各家庭を訪問してご家族の状況を確認していますのでご協力お願いします」
警察官が住居などを回って家族構成などを聞き、台帳に記入していくのを「巡回連絡」といいます。
火事などの際にその住居に住んでいる人を把握し、連絡を取るなどして安否確認に役立てています。
「この家に住む長男の○○さんと連絡が取れておらず・・・」
みたいなニュースを見聞きすると思いますが、巡回連絡によって得た情報をもとにしているんじゃないのかなって思います。
でも元々は社会主義者などの監視のために行っていたとか・・・
私はいつも協力しています
以前住んでいたマンションでも何度かは協力していますが、今回は今までとはちょっと違うなぁって感じました。
今までならば私や妻の勤務先のほか子供たちの学校名も尋ねられていたのですが、今回は家族全員の氏名と生年月日だけ。
後はいつからこのマンションに住んでいるのか。
そして緊急連絡先として親戚の家などを聞かれたので、義母さんの氏名と電話番号を言って巡回連絡は終了しました。
警察にいろいろと聞かれることを嫌がる人もいると思いますが、何かあった時には役に立つんじゃないのかなと思って毎回協力していますよ。
警察=逮捕
女性警察官は帰り際にパトロールカードと書かれた紙片を手渡してきました。
「何かございましたら裏に記入して警察官にお渡しください」
ご意見・ご要望があれば交番・警察署・巡回中の警察官に届けてくださいと書かれています。
この紙片をリビングのテーブルの上に置いていたのですが、就労継続支援事業所から帰ってきた知的障害を持つ子が興味深そうにのぞき込んでいます。
「今日うちに警察がきてなぁ・・・何か悪いことしたの?」
こういうと頭を激しく左右に振って
「何もしてないもん!」
そういってベッドに潜り込んで出てこようとしません。
警察=逮捕しに来た
こんな図式が出来上がっているようでした。