昨日の地震はホントにびっくりしました。
ただ阪神大震災を神戸市内で経験した私にすると、まだかなり冷静にいられる程度ではありました。
しかし昨日のこのブログでは書きませんでしたが、知的障害を持つ20歳の子はかなりパニックになっていました。
いつもとは違った行動パターン
いつもならば洗顔や歯磨きを終えて、大きな本棚の前に座ってテレビを観ている時間でした。
ところが昨日は洗顔に20分、歯磨きに15分ほどを費やし(一般的には水遊びというのですが…)まだ洗面所にいました。
地震が来て最初の横揺れの時に妻が「地震?」と聞いてきて、その瞬間に大きな横揺れとなりました。
私や妻は黙っていたのですが、外を歩く女性はかなりの悲鳴を上げていました。
そのときです。
障害を持つ子は上半身裸で右手には歯ブラシを握りしめ、リビングに走ってきました。
揺れが収まると腰が抜けたようにその場に座り込みました。
腰を抜かして座り込んだ
いつもはパニックになると意味不明な言葉を繰り返し発します。
そして部屋の中を忙しく歩き回るのです。
しかし昨日は腰が抜けたように座り込んでしまい、いつものような大声ではなく小声で
「次にニュースをお伝えします・・・」
みたいにアナウンサーの口調をマネて喋り続けます。
「どうした?大丈夫だよ!怖くないから心配しないの!」
と、何度話しかけても聞こえていないかのように
「本日の日経平均株価は1万2000円で出来高は・・・」
とアナウンサー口調で喋り続けます。
でも本当に怖かったみたいで、立ち上がることはできないようでした。
血相を変えて支度をする
大きな地震があった8時少し前から1時間半ほど同じ状態で座りつづけた障害を持つ子。
9時40分ごろに就労継続支援B型の事業所から妻のスマホへメールが入り、今日も事業所を開けるので来れるようならば来てくださいとのこと。
そのことを子供に伝えると、我に返ったように動き出します。
いつもは9時32~33分に家を出てこの事業所へ向かうのですが、すでに9時40分を回っています。
自閉症でもあるうちの子は、いつもと時間が違うだけでもパニックになってしまいます。
さっきまでの腰を抜かした状態から一変、血相を変えてカバンに荷物を詰め込んで用意をします。
アナウンサー口調はすっかり姿を消し
「時間が・・・時間が・・・」
と焦りの色を濃くするのです。
あまりにも落ち着きがない状態なので、妻が事業所までついて行くことに。
事業所に着くまでブツブツ言いながら小走りで向かったそうです。
知的障害を持つ者にとって、地震というものを受け入れることはやはり難しいようです。
うちなんて震度4でこの状態ですから。
もっと大きな地震に遭遇したら、一体・・・