待ちに待った日
今日は待ちに待ったギブスを取る日です。
病院へ行く前にも、いよいよリンボともお別れだねと話しかけると、本当にうれしそうな顔を見せていました。
そりゃそうですね、不自由なギブス生活とおさらばできるのですから。
ギブスを取ったものの
病院でまたギブスを切り取ります。
そして自由な状態となった手を洗い、レントゲンを撮りに行きました。
しばらくすると診察室から呼ばれたので、末っ子と私で入室します。
「うーん・・・」
お医者さんがレントゲン写真を見ながら困ったような顔をしてうなります。
少し考え込んだ様子でしたが
「まだちょっとくっついてないからなぁ・・・あと1週間辛抱してくれるかな」
末っ子を見ながらそう言うと、末っ子はただ黙ってうなずきました。
「お父さん、ここちょっと見てくれますか」
お医者さんがボールペンでレントゲンの写真を指しながら言いました。
「少し白くなっているのが分かりますか」
確かに少し白い筋が入っています。
「あともう少しなんだけど、ここで無理をするよりはあと1週間だけ固定する方がイイと思う」
そうお医者さんが言うと看護師さんに何かを告げました。
看護師さんが先ほど切ったギブスを持ってきました。
手首の外側からあてがうと、また包帯でぐるぐる巻きに。
「お風呂の時は外してください、学校とかでは不便だけど付けておいてください」
シーネ固定と言うそうです。
画像の通りでギブスを縦に半分に切ったものです。
さっきまで末っ子の手首に巻かれていたギブスですから、フィット感はもちろん抜群です。
「湯船の中で手首を軽く動かすようにしてください、そのほうが治りが早くなりますから」
ギブスよりはマシなのかもしれませんが、でもやっぱり不便ですね。
末っ子はやっと自由の身になれると張り切っていたのにガックリ。
あと1週間だけスイミングの時にはリンボにお付き合いしてもらうことになりました。
家に帰ってきた末っ子がまだ包帯を巻いている様子を見て、妻は末っ子以上にガックリとなっていました。